スノウローズの咲く丘で・・・。

夏休みの雰囲気を醸し出す車内
席が満杯で吊革に掴まった私は車窓を楽しんでいる

と、右側のご婦人が　しきりに手にした鞄が私の鞄に当たるのを
意識している
ご婦人は右利きの右手の吊革　左手に鞄をというイデタチだ

それが私が右肩にしょった鞄に電車が揺れる度にあたって
不快なご様子



「揺れたらパパに掴まって！」左側からは頼もしい声が響く
ガタイのいいパパが娘さんと妻を労わりながら吊革に掴まっている

ガタイの良い背中は妻と娘に夢中で　私に気が付かないのか
背中だけが私のほうに　にじり寄ってくる

にじり寄ってくるので　私は”右手で吊革に掴まるのに夢中”のご婦人のほうに押される格好になる

一駅二駅としばらくたって　自分のことだけに夢中の両側の横綱？に
押されるのに耐え切れなくなった私は
混み合う車内を丁重に謝りながら隙間をさがして移動する

夏休みの車内は皆がそれぞれの部屋ごと移動してやってくる
皆が懸命に　目的だけを探してる

”お互い様””袖すり合う仲も多少の縁”
希薄な空気にウンザリと電車を降りる

久々に乗った夏休みの電車
中央快速の道連れは・・・・・？