スノウローズの咲く丘で・・・。

４月初旬のよく晴れた日の　昼下がり
珍しく弟からの着信が携帯電話にあった

「驚かないで聴けよ」

おととしの９月に　父の癌が見付かり
延命はしているが　今回の入院で
先がわからなくなったので　連絡をしたとのこと

私は４月後半に帰省の　用事があったので
すでに切符を　購入していた
購入していた切符を　キャンセルし
急遽　飛行機に飛び乗った

前回の沖縄は　１０月
約半年ぶりの父は　痩せ細り
骨と皮になっていた・・・

一気に病魔が　襲ったようだ
わずか半年での　変わりように
私は驚いた　ふくらはぎは
半分の細さに　なっていた

介護のために　病院の近くに
アパート探しを始める事を
弟には話した
あまり　いい返事では無かった

そして・・・
沖縄入りをして　７日後
父は急死した・・・

いや　正しくは・・・
余命半年の告知から・・・
１年7ヵ月も　延命した！

「来週　退院ですから！」

明るい担当医の声が　病室に響いた矢先の出来事
葬儀場に向かう車に　深々と頭をずっと
さげていらした姿が　印象深く刻まれた
ありがとうございます

介護をさせてくれなかった父・・・
介護に悩む方々には申し訳ないが・・・
心から”介護のススメ”を叫びたい

後悔の無いように・・・
親御さんを　看取れる幸せを
噛み締めて欲しい・・・

もう・・・
二度と・・・
父の作るポーク卵のサンドイッチは
食べられない